第23回コミュニケーション文化学会総会が開催されました

第23回コミュニケーション文化学会総会が、6月10日に大妻講堂で開催されました。

第1部の「講演会」では、講師に作家原田ひ香さんをお迎えし、コミ文准教授榎本恵子先生のコーデイネトで3名の学生パネリストとの対談形式で進められました。

テーマは「女子大卒の人生の歩き方―『古本食堂』を通して」。原田さんの作家としての作品への想いや学生時代の体験、文沙巴体育投注_沙巴体育官网-在线app下载で学ぶことの意義など、学生パネリストの質問にひとつひつと丁寧に答えていただきました。

原田さんの新刊『古本食堂 新装開店』(角川春樹事務所)、ぜひ読んでみてください。

2024講演会

また、第2部「総会」では、沙巴体育投注_沙巴体育官网-在线app下载5年度事業等について報告、決算承認があり、沙巴体育投注_沙巴体育官网-在线app下载6年度事業案および予算案が承認されました。

 

当日登壇して下さった学生パネリストの皆さんがそれぞれ感想を寄せてくださいました。

以下に紹介します。

 

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今回の原田先生との対談をとても楽しみにしていました。対談の前に原田先生のご著書を拝読し、人間に潜む明暗がリアルに描写されていて、一冊一冊に引き込まれました。当日を迎え、実際に壇上で原田先生と言葉を交わしたとき、とても強い芯のようなものを感じました。

対談中、最も印書に残ったところは、執筆の目的についての話です。原田先生は「物語を伝えたいという気持ちが強い」とおっしゃいました。私は懸命に生きる人々、あるいは舞台である街の魅力を深く描いている部分が、原田先生の作品の魅力だと思うので、その魅力の源を知ることができました。また、日本の国語教育について伺えたことも大きな収穫でした。特に作者の心情を考察する形式の問題について疑問を持っていたので、先生はどうお考えか関心がありました。実は、答案により作家自身にも発見があるという意外なお答えがあり、非常に興味深かったです。

コミュニケーション文化学科でこれから何を深めていくか、改めて考えるきっかけになりました。

3年 堀内美葉

 

 

本学出身で作家の原田ひ香先生と、『古本食堂』を題材に対談させていただきました。

対談の中先生の学生時代のお話や卒論に対する考え方を伺い、これからも目標を持って学生生活を楽しみたいと改めて感じました。様々なお話を伺った中で特に印象的だったのは、先生は実際に経験したことを作品へ反映させているということです。大妻女子大学でお世話になった教授がお話してくれた言葉や一緒に召し上がったご飯などを『古本食堂』に盛り込んでいると知り、一層作品に対する親近感が湧きました。

また、作中でも「O女子大」として記載があった通り、本学の図書館は古典の本をすぐに何でも購入する東京でも有数の貴重な図書館だということに驚きました。今まで古典の本を真剣に読んだことはありませんでしたが、興味が沸いたので図書館へ足を運んでみようと思います。

今回対談会に登壇させていただいたことで、本を読むことの面白さを知ることができました。原田先生、ありがとうございました。

3年 松田依吹

 

 

原田先生に直接質問させていただける貴重な機会を頂き大変光栄でした。先生のお言葉一つ一つが、作品の登場人物の言葉と重なり、『古本食堂』には先生の人生観や価値観が強く反映されていると感じました。特に?小説を読むことは、誰かの人生を追体験することであり、未来の人生を歩くことだ」というお話が印象深かったです。これまで小説を読むことをこのように捉えたことがなかったため、先生のお考えが非常に新鮮でした。このように考えると本を読むことがより楽しくなり、小説で得た知識や経験が自分の人生を豊かにしてくれるのだと感じました。これからはたくさんの本に触れて、様々な人生を追体験していきたいです。続編の『古本食堂 新装開店』も、ぜひ拝読させて頂きます。

2年 進藤ゆきみ