大妻女子大学?梨花女子大学の合同サマープログラム実施報告(2024年8月)

今年の李美淑ゼミの「コミュニケーション文化特殊研究」(夏の集中講義)は梨花女子大学の「海外学習プログラム」と合同で実施しました。8月6日(火)~8日(木)の三日間、大妻女子大学の13名、梨花女子大学の12名の学生たちが「メディアとジェンダー」をテーマに、講義?討論、フィールドワーク、グループ?ワークやグループ?プレゼンテーションなど、様々な活動を通じ国際交流、異文化理解、そして、同年代の親睦を深めていきました。

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合同サマープログラムが開始した8月6日(火)。オリエンテーションでは、梨花女子大学の学生たちが日本語で自己紹介をしてくれました。これに応える形で、大妻女子大学の学生たちも一人ひとり韓国語で自己紹介をしました。竹川舞さんと長谷川優さんは、韓国語を学んでいることもあり、大妻女子大学とコミュニケーション文化学科、そして施設利用に関する説明をスライドとともに韓国語で行いました!韓国語で頑張った二人に梨花女子大学の学生たちからは大きな拍手が出ました。オリエンテーションの後は、梨花女子大学の引率教員であるユン?ホヨン先生(コミュニケーション?メディア沙巴体育投注_沙巴体育官网-在线app下载)より「メディアとジェンダー ①韓国のコミュニケーション文化」についてお話を頂き、質疑応答と討論の時間を持ちました。初日のフィールドワークは新宿!新宿ではお好み焼き?もんじゃ焼きの専門店で、歓迎の団体食事会も楽しみました。

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プログラムの二日目の8月7日(水)。大妻女子大学の担当教員である李より、「メディアとジェンダー ②日本のコミュニケーション文化」について講義を行い、学生たちと討論しました。午後は、梨花女子大学の学生(2名)と大妻女子大学の学生(2名または3名)が一つのグループとなり、グループ?ワークのテーマを選定した上、プレゼンテーションの準備に励みました。六つのグループは、それぞれ「日韓における女子アイドルの違い」「アイドルファンからみる日韓の違い」「日韓の若者のメディア利用」「SNSアプリにおける日韓認識の違い」「日韓のメディア文化の違い」「日本と韓国の流行比較」をテーマに発表しました。グループ?ワークでは、日本語、韓国語、英語を使い、また翻訳?通訳アプリを活用し、熱心にコミュニケーションに取り組みました。パワーポイント?スライドも日本語?韓国語の両言語で表記するチームもあれば、日本語話者の発表では韓国語のスライドをみせ、韓国語話者の発表では日本語のスライドを用意するなど、様々な工夫が施されていました。二日目のフィールドワークは銀座!銀座では五つのスポットのなか三つのスポットを訪問した写真記録を課題として提出してもらいました。日韓の学生たちがすっかり仲良くなった写真がたくさん送られてきました。

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プログラムの三日目の8月8日(木)。午後4時、新大久保の文化センターアリランで集まりました。在日二世の鄭剛憲さん(外国人人権法連絡会)から「新大久保という街について 在日二世の視点から」というタイトルでお話を頂きました。ジェンダーの側面だけでなく、人種?民族の視点とともに、社会、地域(街)の歴史と現状を考える大切な機会となりました。三日目のフィールドワークは新大久保!多文化の街、新大久保では、両国の学生たちが翌日の別れを惜しみながら、充実した時間をともに過ごしました。?

 

〈合同サマープログラムに参加した学生の声〉

大妻女子大学のAさん

「最初は言語の壁があって仲良くなれるか不安だったが、翻訳を使ったり、韓国語を覚えたり、日本語を覚えてくれたおかげでたくさんのコミュニケーションを取ることができた。プレゼンテーションでもスムーズに内容が決まっていって言語が違っても協力しあっていい発表ができて嬉しかった」

大妻女子大学のBさん

「本当に忘れられない思い出となりました。たったの3日間、数時間一緒にいただけで、しかも言語も文化も違う人たちとこれほど仲良くなれるとは思いませんでした。彼女たちとは翻訳アプリだけでなく、日本語や韓国語、英語でコミュニケーションをとりました。翻訳アプリを使ってもアプリ上に表示された言葉を読もうとお互いに自分たちの力でコミュニケーションを取ろうとしていました。また、お互いの言語や文化を教え合い、沢山のことを学びました。毎晩メッセージを送ってくれたことやプレゼントをくれたこと、韓国に来たらごちそうすると言ってくれたことなど、沢山嬉しいことがありました」

大妻女子大学のCさん

「正直始まる前までは、日韓関係のこともあり緊張がありましたが、実際にあってみると本当に心優しく暖かい方達ばかりで、3日間すごく深い交流の時間を持つことができました。3日間毎日ご飯を一緒に食べたり、グループワークを通して仲良くなることができました。日本人の韓国人に対する差別や日韓関係の問題も最終日に話がありましたが、一人一人がしっかり無意識の差別に対しても気をつけ、交流の機会を作ることが大切だと感じました」

梨花女子大学のDさん

「まだまだ韓国と日本での女性の権利や賃金が低いということを知り、この社会を変えるために努力しなければならないと思いました。また、在日の方と直接会う講義を通じて、日韓の歴史とまだ残っている差別について詳しく知ることができ、有益な講義でした。そして何よりも、日韓の学生が一緒に集まり、両言語を共有しながらプログラムが行われていて、みんなとても親切で、プログラム後も引き続き連絡を取り合いたいと思うほど、本当に良い友達ばかりでした。また機会があれば、ぜひもう一度参加したい、また参加したいプログラムでした」

梨花女子大学のEさん

「日本と韓国のメディアに映し出される女性(の表象)が違うことを知りました。プログラムに参加し、それぞれの国の先生から学んだ内容に加えて、同じ学生と話をすることで、両国が似ている点も多く、違う点も多くて不思議でした。また、韓国の学生が日本を好きなように、日本の学生も韓国を好きなようで嬉しかったです。言葉は通じなくても、心は通じる貴重な時間でした。3日間という短い時間でしたが、とても楽しかったし、一生忘れられないと思います」

梨花女子大学のFさん

「なかなか会えない人たちに直接話を聞き、直接見て、現場を感じることができたのは本当に貴重でした。先生方が用意してくださったセミナーも視野を広げるだけでなく、思考の幅を広げることができたという点で、本当に大きな助けになりました。このプログラムが専攻の面だけでなく、インターネットで間接的に学んだ日本の文化や固定観念について改めて考え直し、偏見を打ち破ることができる機会となり、とても有意義な時間でした。3日間の短いプログラムでしたが、できれば一つの学期をずっと一緒にできればと願うほど、思い出深い時間でした。一緒に過ごした大妻女子大学の先生やオンニ(お姉さん)たちに会いたいです」