関本 紀子 (せきもと のりこ)
プロフィール
東南アジア地域研究、特に植民地期ベトナムの社会経済史を専門としています。長さや重さを量る際の計量器や計量単位といった度量衡を主に研究してきましたが、鉄道や水運などの交通運輸史や、ヒト?モノの移動?流通についても関心を持っています。ベトナムの北?中?南部の地域性を、計量器?単位や交通?流通網などの具体的な事象から解明していくことも、主要な研究課題の一つです。
主な著書?論文
- 『度量衡とベトナムの植民地社会』(創土社、2018)
- 『はかりとものさしのベトナム史 : 植民統治と伝統文化の共存』(風響社、2010)
- 「計量単位に見える地域的多様性の考察 : ベトナム度量衡史研究の整理と課題を通じて」(『ベトナムの社会と文化』 (8) p.55-89. 2018)
- 「度量衡から見る植民地期ベトナムの社会経済構造とフランス植民地統治:度量衡関連法整備からの一考察」(『東京女子大学経済研究』5 p.1-37. 2017)
- 「植民地期北部ベトナムの度量衡統一議論とその背景」(『東南アジア:歴史と文化』2013(42) p.32-58. 2013)
担当科目
- 地域と文化
- 現代国際地域事情
- 民族文化論
- 異文化コミュニケーションⅠ、Ⅱ
- 1年次ゼミ
- 2年次ゼミ
- 卒研ゼミⅠ、Ⅱ
- 異文化コミュニケーション演習
- コミュニケーション文化特殊研究
ゼミの紹介
教員から
東南アジアは、地理?地形や気候条件から民族、言語、宗教に至るまで、多様性に富んだ地域です。また、古くから世界のあらゆる地域ともつながりを持ち、多くの文化や文明の影響を受け、独自の発展を遂げてきました。
このゼミは、そんな豊かな東南アジア世界に興味?関心を持つ学生に向けて開かれています。それぞれが魅力を感じるテーマを軸に、歴史的?文化的観点から広く、そして深く掘り下げ、卒業研究を進めていきます。
ゼミを通じて、教員学生共に多面的で幅広い視野を養い、私たちとは背景の異なる社会や文化、事柄や人々に対しても、豊かな想像力をもって理解することができるよう切磋琢磨していきたいと思います。